共益費を誤請求 和歌山市営団地1108世帯に

和歌山市は22日、住宅第2課所管団地の入居者1108世帯に、8~9月分の共益費(電気料金)を誤った金額で請求するミスがあったと発表した。過誤請求があったのは、同市田尻のあけぼの団地など37団地。

同市は2カ月に1度、共用廊下やエレベーターにかかる共益費として入居者に請求しており、金額は住宅規模やエレベーターの数によって団地ごとに異なる。今回の過誤請求では、超過請求が最大で4924円、不足請求は最大で1744円だった。

同課によると、担当者が納付書を作成する際のデータ入力時に、エクセル操作をミスし、誤った計算式を適用したことが原因という。市はミスに気付かないまま15日、納付書払いの入居者には同書を、口座振替の入居者には納入通知書を郵送。入居者から18日、「いつもより共益費が少なくなっているけれどどうなっているのか」などと問い合わせがあり、ミスが判明した。

同市は21日、納付書払いの入居者で不足請求の世帯に対し、追納の納付書と謝罪文を送付。超過請求世帯には超過金額を明記の上、12月請求分に充当する旨の謝罪文を送付した。口座振替世帯に対しては、振替日の11月1日までに手続きが間に合うことから、正しい納入通知書を送った。

同課は原因となったエクセル操作の設定を変更した上で、過去5年分のデータをチェックし、これまでに同様のミスがないことを確認。今後について、これまで1人で作成していた納付書を発行前に最低限2人以上で確認するとともに、封入時にも金額の再確認を行うなど、人的チェックの強化を図ることで再発防止に努めるという。