3年ぶり野村萬斎狂言会 3月3日県民文化会館

野村萬斎狂言会が3月3日午後6時半から、和歌山市小松原通の県民文化会館大ホールで開かれる。県、一般財団法人県文化振興財団、NPO法人「和歌の浦万葉薪能の会」(松本敬子代表)が主催。和歌山での開催は3年ぶりで、ことしの演目は「蚊相撲」と「六地蔵」。同会は「和泉流狂言師の野村萬斎さんを中心に、多数の演者が出演します。至福の芸を堪能してください」と呼び掛けている。

狂言「蚊相撲」は、人間に化けた「蚊の精」が、大名と相撲を取る奇想天外な物語。大名に正体がばれ、団扇に扇がれた「蚊の精」の動きが見どころの一つ。

主人公(シテ)の大名を高野和憲さん、太郎冠者を石田淡朗さん、蚊の精を飯田豪さんが務める。

狂言「六地蔵」は、詐欺師(すっぱ)が仏師に成り済まし、6体の地蔵を求めて都にやって来た田舎者を仲間と一緒にだまそうとするも、徐々に化けの皮がはがれていくという物語で、演者5人が所狭しと舞台を駆け回るにぎやかな演目。

シテのすっぱを野村萬斎さん、野村さんの長男・裕基さんは田舎者を務める。すっぱ仲間を演じるのは深田博治さん、内藤連さん、中村修一さん。

入場料は1階指定席5500円(小学生以上高校生まで2700円)、2階指定席4000円(4歳以上高校生まで2000円)。

問い合わせ先は同館(℡073・436・1331)または、同NPO法人(℡090・1967・3084)。

狂言「六地蔵」

狂言「六地蔵」