3年連続の0.89倍 公立高入試の一般出願
和歌山県教育委員会は22日、2022年度県内公立高校入試の一般出願状況を発表した。県立全日制(29校4分校62学科)は入学者枠数6042人に対し5367人が出願し、競争率は0・89倍。6年連続で1倍を下回り、現行の入試制度が始まった09年度以降では、最低の20年度から3年続けて0・89倍となった。
県立全日制の学校・学科数は前年度と同じ。県教委は、県内の生徒を県内で育てる観点から、生徒数の減少に比べて各校の定員減を緩やかに設定しており、21校4分校41学科で定員を割り込んだ。
県立定時制は、海南普通科の募集停止により7校9学科に減少し、競争率は0・36倍。市立全日制は海南市立海南下津(2学科)が募集停止となり、和歌山市立和歌山の1校3学科で競争率は1・17倍、同定時制(1校2学科)は0・03倍だった。
県立全日制で競争率上位の学校・学科は、普通科が、向陽と海南(海南校舎)1・31倍▽那賀1・20倍▽紀央館1・11倍▽笠田と神島1・09倍▽田辺1・06倍の順――。専門・総合学科は、和歌山工業建築科1・33倍▽田辺工業情報システム科と神島経営科学科1・20倍▽和歌山工業創造技術科1・10倍▽那賀国際科1・08倍▽和歌山総合学科1・06倍――となっている。
本出願は3月2、3日、学力検査は9日、面接・実技検査などは10日に行い、17日午前10時に合格発表となる。
新型コロナウイルス感染の疑いなどにより学力検査が受けられなかった生徒は、25日に再学力検査を行う。