梅雨入り前に満開 和歌山城のアジサイ

和歌山城公園(和歌山市)西側の「鶴の渓」でアジサイの花が見頃を迎えている。近畿地方は梅雨入りが平年より遅れているが、もうすぐ雨とアジサイの共演が見られそう。

「鶴の渓」は、紀州徳川家の入国前、浅野氏の時代にツルを飼っていたことからその名が付いたといわれる。市によると、2006年に市が約100株を植え、翌年には民間からの寄贈で追加され、現在は約170株が群生している。

例年と同様の開花状況で、先週に満開を迎えた。石垣に囲まれた静かな一角に手まり型やガクアジサイが咲き、青や紫、ピンクなど多彩な色を見せている。

日本気象協会によると、近畿地方の梅雨入りは平年が6日ごろで、昨年の12日よりもことしはさらに遅い。14日から15日にかけて梅雨前線は本州付近に停滞する予想のため、いよいよ梅雨入りとみられている。

カメラを手にアジサイを撮影していた市内の男性(71)は「雨の日にまた撮りに来ますよ」とにっこり。

アジサイが満開となった「鶴の渓」

アジサイが満開となった「鶴の渓」