少し「おせっかい」に 社明運動強化月間
法務省が主唱する「第72回〝社会を明るくする運動〟」の強調月間が1日に始まり、同運動和歌山市推進委員会は、JR和歌山駅西口前で街頭啓発を行い、非行や犯罪を防ぎ、支え合う社会の実現を呼び掛けた。
街頭啓発には、保護司会や更生保護女性会、BBS会などの会員、和歌山保護観察所職員ら約50人が参加。2004年から「社会を明るくする大使」として運動を推進している同市の落語家・桂枝曾丸さん、市推進委委員長の尾花正啓市長らと共に、通勤通学の駅利用者らに、マスクやうちわ、リーフレットなどの啓発グッズを配った。
続いて、わかちか広場でセレモニーが行われた。枝曾丸さんは、コロナ禍の影響もあり、困っていることを自分から言えない人が増えているのではないかとし、少し「おせっかい」になって身近なところから人に声を掛けることを提案。「家族を守ることが地域を守り、地域を守ることが社会を守ることにつながる。志は大きく、しっかり足下を見ながら、和歌山から社会を明るくする運動を訴えていきたい」と話した。
今後、強調月間の取り組みとして、枝曾丸さんを隊長とする「社明キャラバン隊」が県内の更生保護サポートセンターの訪問や運動の広報活動に取り組む他、更生保護に関するパネル展や講演会などが各地で行われる。