県内ロケ『あつい胸さわぎ』 23年公開へ

和歌山県内で撮影が行われ、吉田美月喜さんと常盤貴子さんがW主演を務める映画『あつい胸さわぎ』が、2023年初めに全国公開されることが決まった。若年性乳がんをテーマに、母娘の複雑な心象風景を描く。演劇ユニット「iaku(いあく)」の横山拓也代表の、母と娘の視点から乳がんをテーマに描いた同題舞台を映画化。上海国際映画祭でアジア新人賞を受賞した、まつむらしんご監督と、映画『凶悪』で日本アカデミー賞優秀脚本賞に輝いた脚本家、髙橋泉がタッグを組む。

物語の舞台は、灯台のある港町の古い一軒家。母の昭子(常盤さん)と娘の千夏(吉田さん)は2人、つつましくも笑いの絶えない日々を過ごしていた。芸大生の千夏は、創作小説の課題「初恋の思い出」で頭を悩ませる中、初恋の相手、光輝の一言が奇妙な“しこり”となって胸に突き刺さっている。それを昇華しようと必死にあがいていた。

ある日、昭子は千夏の部屋で乳がん検診の「再検査」の通知を見つける。2人の日常にちょっとした変化が生まれ、いつの間にか千夏の胸のしこりが熱を持って小さな高鳴りに変わっていく。その小さな胸の高鳴りは、いつしか〝胸さわぎ〟になっていく――というストーリー。

映画のロケ地の一つに和歌山が選ばれ、県内で撮影が行われた。その他の出演者などについては、今後発表されるという。

W主演する吉田さん㊨と常盤さん(映画『あつい胸さわぎ』製作委員会提供)

W主演する吉田さん㊨と常盤さん(映画『あつい胸さわぎ』製作委員会提供)