新規感染2日連続で最多更新 コロナ第7波

和歌山県が13日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は630人で、2日続けて過去最多を更新した。前週の同じ水曜に比べて330人増え、前週比の増加は23日連続。新規クラスター(感染者集団)は和歌山市や御坊保健所管内の小学校など最多タイの7件を認定した。

630人の保健所管内別内訳は、和歌山市342人、海南31人、岩出73人、橋本29人、湯浅37人、御坊39人、田辺32人、新宮39人、県外8人。和歌山市は2日連続で300人を超えた。

新規クラスターの場所と感染者数は、454例目が橋本管内の通所リハビリテーション事業所で利用者3人と職員6人、455例目が和歌山市の障害者支援施設で入所者5人と職員5人、456例目は御坊管内の小学校で児童12人、457例目も御坊管内の小学校で児童8人、458例目は和歌山市の小学校で児童7人、459例目も和歌山市の小学校で児童9人と職員1人、460例目は御坊管内の中学校で生徒9人。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比35・7人増の341・2人で、23日連続で増加。保健所管内別では御坊の453・7人、新宮の310・7人が過去最多となった。

県内の感染者は累計4万9124人。入院者数は277人、重症者は県基準で12人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は21人。病床使用率は54・2%となり、3月1日以来134日ぶりに50%を超えた。自宅やホテルでの療養者は2598人となっている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、病床使用率の上昇について、特に県南部がクラスターの多発により60%を超え、入院調整が難しくなっているとし、病床数の増加に向け、医療機関と協議を進めていると説明した。

また、感染急増により、和歌山市保健所などで業務が逼迫(ひっぱく)し、感染者の調査に遅れが出るなどしている。

感染力が強いオミクロン株の変異系統「BA・5」への置き換わりが進んでいることから、感染者はさらに増加するとみられており、野㞍技監は特に医療・介護の現場などでの感染拡大防止対策の徹底を求めた。