瞳に愛を希望込め 日吉神社に「卯」の絵馬

飛躍の年に愛と希望の星を――。来年のえと「卯(う)」を題材に描いた巨大な絵馬が、和歌山県紀の川市東国分の日吉神社(中林郁雄宮司)に奉納された。愛らしい表情のウサギに、希望に満ちた新年への願いが込められている。

絵馬は縦60㌢、横90㌢。岩出市にあるアートスクール「Pixcy」(ピクシィ)の白石佳菜さん(38)が、構想期間を含めて約2カ月かけて完成させた。
ウサギの澄んだ瞳には、ハートと星が描かれ、愛と希望を見据える。絵の具は、水性のアクリルペンキを使用。ピンクを基調に優しい雰囲気と松を添えて正月らしさを表現した。

白石さんは、夫と息子3人の5人家族。子育てをしながら、画塾講師として油絵や水彩画などを幅広く指導し、ウェブデザインも手掛けるなどプロのデザイナーとして日々腕を磨いてきた。白石さんは「世界情勢や物価高で不安な世の中になりつつあるが、来年こそは愛と希望を感じられる年になってほしい」とにっこり。

中林宮司は「絵馬を見て、新しい年を感じてもらいながら、平和と良縁を願ってもらえれば」と話した。絵馬は30日ごろに境内に掲げられる。

奉納した絵馬を手に白石さん㊧と中林禰宜

奉納した絵馬を手に白石さん㊧と中林禰宜