天守閣で初日の出 3年ぶり制限なしの開放
和歌山市の和歌山城で1日、元旦恒例の天守閣無料開放が午前6時から9時まで行われた。コロナ禍以降、3年ぶりに入場制限なしの開放となり、初日の出を見ようと夜明け前から訪れた多くの市民らでにぎわった。
先着1000人には「令和五年癸卯(みずのと・う)元旦 和歌山城」の文字と徳川家の三葉葵の紋が入った記念のかわらけ(杯)を配布。無料開放の時間帯には、この1000人に加え、1375人(大人1145人、子ども230人)が来場した。
日の出の午前7時5分前後は雲が多く、しばらくは雲の間から時折光が差していたが、30分ほどで雲は晴れ、元日の温かな日差しが城下町に降り注いだ。
朝の最低気温は平年並みの3・6度(7時37分)。雪が舞った昨年よりも過ごしやすい元旦となり、訪れた人は、家族や友人らと一緒に日の出を見つめたり、写真を撮ったり、晴れやかな様子で新年を迎えていた。
また、戦国時代の鉄砲集団・雑賀衆でまちの活性化に取り組む「孫市の会」がことしも甲冑(かっちゅう)姿で登城し、天守閣前広場や展望フロアで来場者との記念撮影に応じた。広場の「お天守茶屋」も、温かい生姜湯を求める来場者らで混雑した。