プロ2年目、初勝利へ DeNAの小園健太投手

市立和歌山高校出身で横浜DeNAベイスターズの小園健太投手(19)が、1日から沖縄県宜野湾市で始まる春季キャンプで1軍スタート。ローテーション入りへの誓いを立てている。次世代エースとして期待され、入団1年目はファーム(2軍)3試合に登板し、打者19人に対して投球回数は4回3分の2、被安打3、与四球1、自責点0。1軍での登板機会はなかった。プロ初勝利に向けて――。昨季の振り返りや和歌山での思い出、今季の意気込みを聞いた。

 

リモートで高校時代の思い出を語る小園投手

 

――いよいよキャンプインですね。
2年目なので、ことしは先発の6人の中に入るという強い気持ちを持って臨みます。

――昨年の春季キャンプは1軍スタートでした。ブルペンを見て、どんな印象でしたか。
今永昇太さんや東克樹さんの投球を後ろから見て、ベース板での強さを感じました。自分もそのレベルに達したいと思いましたね。

――1年目は2軍で3試合に登板。中でも8月20日の楽天戦では2死2、3塁のピンチで紀の川市出身の西川遥輝さんを一塁ゴロでしのいだ。納得のいく内容でしたか。
どんな形であれ、どの試合も点を取られなかったことが収穫です。

――今後の課題は。
得意のカットボールを生かすために、直球をしっかりコースに投げ分け、ファウルを取ってカウントを稼げるようにしたいです。

――特に練習で力を入れたことは。
ボールに力が伝わるように筋肉量を増やしました。また、投球回数を増やすためにウエイトなど体力強化を図りました。

――三浦大輔監督が現役時代に長らく背負った栄光の横浜ナンバー「18」を受け継いだことについては、どのように受け止めていますか。
焦りはありませんが、伝統のある背番号なので周りからの期待も感じます。そんなプレッシャーに負けているようではダメなので、周りの目を気にせず野球に取り組みたいです。

――開幕直後に市和歌山時代の盟友、ロッテの松川虎生捕手が佐々木朗希投手と共に完全試合を達成しました。松川捕手と何かやり取りはしましたか。
連絡を取ったのは、お互いの誕生日だけ。完全試合については特別話をしていません。うらやましいという感情もなかったです。野球の話はせず、プライベートの話しかしませんでしたね。

――まだ松川選手と対戦がありませんが、機会があれば、やはり意識しますか。
特別に意識はしていません。一人のプロの選手としてアウトを奪うだけです。

――中学時代の恩師、貝塚ヤングの川端末吉監督との思い出は。
場数を踏ませてもらって鍛えてもらいました。今でも登板があった日は、連絡を頂くなど気に掛けてもらっています。

――市和歌山の半田真一監督と連絡は取っていますか。
登板した日は必ず連絡を頂いています。「頑張れよ」と、いつも励ましてくれます。高校時代は、半田監督の実家・コーヒーハウスモアに週2日ペースで食べに行っていたことが懐かしいです。一番のお気に入りはカレーライス。フルーツジュースもサービスで付けてくれましたね。おいしかったです。

――最後に、ことしの意気込みをお願いします。
チームの優勝に貢献するためにも、まずは1軍で1勝したいです。