宇宙テーマに自由に表現 アートのわ展

「子どもも大人も、障害のある人もない人も、隔たりなくアートで一つの『わ』になってつながることができれば」との思いを込めた展覧会「アートのわ」が27日まで、和歌山市小松原通の県民文化会館の大・中・小展示室で開かれている。

第16回目の展示。アトリエぽち、楽しい書道教室、Doi絵画教室が合同で開催。子どもたちの絵画や立体工作を中心に、障害のある人の書道作品など、3歳から56歳までの約200人が約2000点を出展している。

ことしのテーマは「きんみらい☆うちゅう」。小展示室の暗室にブラックライトを設置し、宇宙飛行士気分を味わえる顔出しパネルや黄色に怪しく光る新聞紙のエイリアンなど、蛍光塗料で描かれた宇宙の表現が並ぶ。

「月にまちがあったら」と想像を巡らせた「月面都市」は、ペットボトルや卵のパックなど廃材を使って表現。串本町で打ち上げが予定されている民間ロケット「カイロス」に思いをはせたモザイク画も展示し、色彩豊かに宇宙の世界を演出している。

傘やビニールテープで空中に浮く「うちゅうくらげ」を作った橋戸奏乃さん(9)は「宇宙を漂っているイメージで作った。一緒に泳いだら楽しそう」と声を弾ませ、小西悠梨乃さん(9)は「大好きなオレンジや紫色のリボンでカラフルに。一緒に写真を撮りたい」と笑顔。

指導する岩崎奈美さん(46)は「展示から刺激を受けて、アートに興味を持ったり、やってみたいなと思ったり、そういうきっかけが生まれる場所になれば」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。問い合わせはDoi絵画教室内事務局の岩崎さん(℡073・460・5521)。

色鮮やかに浮かび上がる宇宙空間

色鮮やかに浮かび上がる宇宙空間