有効求人3カ月ぶり低下1.19倍 県内3月

3月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0・01㌽低下の1・19倍で、3カ月ぶりの低下となった。和歌山労働局は「求人が求職を上回る状況が続いており、緩やかに持ち直しの動きがみられる。引き続き、物価上昇等が雇用に与える影響に注意する必要がある」と、情勢判断を据え置いた。

近畿の有効求人倍率は0・01㌽低下の1・20倍、全国は0・02㌽低下の1・32倍となった。

3月の県内の新規求人(原数値)は前年同月比2・1%増の6412人で2カ月連続の増加。有効求人(季節調整値)は前月比1・8%増の1万6870人で、2カ月連続の増加となった。

新規求人を産業別にみると、前年同月に比べ増加したのは、公務・その他(132人増)、卸売・小売業(117人増)、宿泊・飲食サービス業(90人増)など。不動産・物品賃貸業(81人減)、建設業(67人減)、教育・学習支援業(54人減)などは減少した。

新規求職者(原数値)は前年同月比1・6%増の3455人で7カ月ぶりの増加。有効求職者(季節調整値)は前月比2・7%増の1万4216人で、10カ月ぶりの増加となった。

正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・85倍で、前年同月比0・02㌽上昇。有効求人は同2・8%減の6961人、有効求職者は同4・4%減の8227人だった。