景況依然厳しくDI低下 日本公庫1~3月
日本政策金融公庫(日本公庫)和歌山支店がまとめた県内中小企業動向調査(従業員20人以上)によると、1~3月期の企業の景気動向指数(DI)はマイナス25・5と、2022年10~12月期から20・9㌽低下した。景況の評価は「中小企業の景況は、一部では持ち直しの動きが見られるものの、原材料高騰の影響により依然として厳しい状況にある」とした。
業況が「良い」と答えた企業から「悪い」とした企業を差し引いた1~3月期の業況判断DIは、製造業がマイナス50・0と、前回から30㌽の大幅な低下となった。非製造業においても、前回から14・7㌽悪化したマイナス11・1と、1年ぶりにマイナスへ転じた。経営上の問題点としては、「原材料高」が16・9㌽上昇の43・9%と最多だった。次いで「売上・受注の停滞、減少」が29・3%、「求人難」が19・5%となった。
4~6月期の業況判断DIはマイナス16・3、7~9月期は0と回復していく見通し。
調査は日本公庫同支店と取引がある県内企業91社(製造業35社、非製造業56社)にアンケートで実施し、45社から回答を得た。回答率49・5%。