10箇寺が健康祈願 高野長峰霊場開創記念法要
高野西街道の10箇寺が集まり、健康を祈願する「高野長峰霊場 開創記念法要」が21日、和歌山県紀美野町釜滝の釜滝薬師金剛寺(伊南慈久住職)で行われた。
高野長峰霊場は35年前の6月21日、健康のため歩くことを目的に、海南市と紀美野町の、体御ご利益があるとされる寺10箇寺が集まり、発足した。10箇寺を巡り、「全身健康になりましょう」との願いが込められている。
毎年6月21日、各寺が持ち回りで記念法要を実施。法要では、10人の住職が般若心経などを唱え、健康を祈願した。
また、今回は法要後に、心も健康になってもらいたいと、「いのちの講演家」として活動する海南市の岩崎順子さんが「足元を支えてくれている人々、ご縁」をテーマに講演し、ゴスペル歌手の武田千佳さんが歌声を披露した。
釜滝薬師は約1200年の歴史があり、古くから眼病平癒を祈願する「目の薬師さん」として信仰を集めている。現在は眼病だけでなく運勢の〝め〟から草木の〝芽〟に至るまで〝め〟に関わるさまざまなことを祈願する人が訪れる。
高野長峰霊場は他に、「頭、知恵」に御利益がある蓮花寺(海南市大野中)や、「手、足」の大日寺(同町毛原宮)は、「耳」の泉福寺(同町長谷富)などがある。10箇寺ではそれぞれ「長峰霊場の御朱印」の授与がある。