心と体、経済の健康を 「100歳大学」開講へ

〝人生100年時代〟ともいわれる中、健康長寿で活力のある地域社会の形成と、地域の担い手の育成を目指す「わかやまコンパクト100歳大学」が今秋(9~12月)、和歌山市紀三井寺の南コミュニティセンターで開講する。NPO法人和歌山保健科学センター(同市上野)主催。現在、受講者を募集している。

「100歳大学」とは、60歳以上の人が老いを生きる覚悟とノウハウを体得する学びの場のこと。元滋賀県知事で、現在は健康・福祉総研の理事長を務める國松善次さんが〝第二の義務教育〟の必要性を訴え、提唱した。

同センターでは2021年に「わかやまプレ100歳大学」、22年に初の「わかやまコンパクト100歳大学」を開講。

「若い人にも聞いてもらいたい」とことしは60歳以上の年齢制限をなくし、開講日も平日から土曜に変更。全7日間(9月2、23日、10月7、28日、11月11、25日、12月9日)の日程で開かれる。

開講中は「人生100歳時代に備えて!」をテーマにしたカリキュラムのもと、介護予防や地域貢献、各種制度から学ぶ経済的自立など、さまざまな講義やグループワークの他、「卒業式」には國松さんによる特別講演も行われる。

卒業後は「健康生きがいづくりアドバイザー」の資格取得を目指せ、地域で互助・共助の担い手として活躍できる。

同講座の担当講師の一人で、同アドバイザーの中家隆司さん(76)は「これからは心と体、経済の健康が大切になってきます。わかやまプレ100歳大学で人とつながりを持ち、社会参加していくことで、健康や生きがいづくりなどの意識改革をしていってもらえれば」と願っている。

午後1時~4時(12月9日は1時半~3時半)。先着30人。学費3000円(テキスト代含む)。申し込みは同センターにファクス(FAX073・425・3600)かメール(npowhs@gmail.com)。申し込みフォームからも可能。締め切りは8月20日。

問い合わせは同センターの梅本さん(℡090・2287・6179)。

笑顔で参加を呼びかける中家さん

笑顔で参加を呼びかける中家さん