栄養満点コマツナ 和歌山市で収穫最盛期
和歌山市の河西地区では、コマツナの収穫が最盛期を迎えている。同地区は、30件の農家がショウガの後作としてコマツナを栽培。紀の川の豊富な地下水があり、砂地で育つコマツナは緑が濃く、柔らかい葉が特徴。品質の高さから市の特産品となっている。
同市湊にある泉博之さん(38)の畑では一日約400㌔を出荷している。8月中旬に種をまき、1カ月で約20㌢に成長。日が陰る夕方4時から8人で1時間かけて収穫し、倉庫で保管。翌日の朝、袋詰めして出荷する。収穫は11月まで続くという。
農家を継いで14年の泉さんは「ことしの猛暑は体力的にしんどかった。でもコマツナは暑さに強いから立派に育ってくれた」とにっこり。「猛暑よりキツイのは値上がり」とため息。「ちょっとゆがくだけ、炒めるだけでいろんな食べ方ができる。地元で育った栄養たっぷりのコマツナをたくさんの人に食べてほしい」と話している。
同地区で採れたコマツナは、JAわかやま農産物直売所愛菜てまりっこなどで販売する他、京阪神に出荷される。