新工場で製造拡大へ ワコンが和市に増設

物流機器の製造販売などを手掛けるワコン㈱(和歌山県紀の川市中井阪、西田耕平代表取締役)が、和歌山市松島に工場を増設する。2024年10月の操業開始を予定している。

県、和歌山市によると、同社は梱包資材の製造販売や輸出梱包サービス事業などを展開。独自開発したクールボックスは、使用することで一般の常温車両でも長時間の冷凍、冷蔵輸送が可能になり、複数温度帯の貨物を同時に運搬でき、ドライバー不足が予想される物流業界の「2024年問題」の解消につながると注目されている。

今回の工場増設により、クールボックスなどの保冷輸送機器、輸送用保冷剤の製造能力を拡大し、効率化する。

増設する工場は敷地面積1898平方㍍、延べ床面積3404平方㍍。3年間で正社員13人、非正社員3人の新規地元雇用行う予定。

11月7日に和歌山市役所で、県、市、同社による立地協定の調印式を行う。