県立全日制は4年連続0・89倍 高校本出願
和歌山県教育委員会は5日、2024年度県内公立高校入試の本出願状況を発表した。県立全日制(29校4分校56学科)は入学者枠数6123人に対し、一般出願時より18人多い5432人が出願し、倍率は0・89倍。8年連続で1倍を下回り、現行の入試制度が始まった09年度以降では、21年度から4年続けて最低となった。
県立全日制で定員割れとなったのは23校4分校37学科で、一般出願時から出願先を変更したのは336人。出願者が増えたのは18校1分校26学科で、増加数は和歌山商業・ビジネス創造科の34人、和歌山北・普通科(北校舎)の27人、粉河・普通科系の16人などが多かった。出願者が減ったのは16校20学科で、星林・普通科の44人、神島・経営科学科の19人、和歌山工業・建築科の16人などの減少数が大きかった。
県立定時制(7校9学科)の倍率は0・36倍で、市立全日制(1校3学科)は1・05倍、同定時制(1校2学科)は0・11倍だった。
県立全日制で出願倍率上位の学校・学科は、普通科が、桐蔭1・17倍▽向陽1・11倍▽和歌山北(北校舎)1・07倍▽星林、神島1・06倍▽那賀1・05倍の順――。専門・総合学科は、和歌山工業・創造技術科1・33倍▽同建築科、田辺工業・情報システム科1・25倍▽和歌山工業・産業デザイン科、神島・経営科学科1・18倍▽笠田・商業科系1・03倍▽和歌山工業・機械科1・01倍――となっている。
11日に学力検査、12日に面接・実技検査などを行い、合格発表は19日午前10時に各校に掲示する他、11時に県教委の専用ホームページにも掲載する。