県立全日制0.88倍 度高校入試受検状況
和歌山県内公立高校の2024年度入試が11日に行われ、5867人が受検した。県教育委員会によると、県立全日制(29校4分校56学科)は入学者枠数6123人に対し5415人が受検し、倍率は0・88倍。9年連続で1倍を下回り、現行の入試制度が始まった09年度以降では、23年度から2年続けて最低となった。
県立定時制(7校9学科)の倍率は0・35倍で、市立全日制(1校3学科)は1・04倍、同定時制(1校2学科)は0・11倍だった。
合格発表は19日午前10時に各校に掲示し、11時に県教委の専用ホームページにも掲載する。追募集の出願受け付けは25日、追募集の学力検査とやむを得ない事情で受検できなかった人に対する再学力検査は27日に実施し、合格発表は29日に行われる。
本年度の出題方針は次の通り。
■国語
漢字に関する基本的な書く力、読む力の他、文章を読んで内容や筆者の考えを理解できているか、読み取った内容を適切に表現する力、自分の考えを表現する力などをみた。
■社会
地理的分野では世界の自然環境や産業、日本の交通や気候、歴史的分野では政治や経済、文化について、公民的分野では国際社会などについて基本的な事項の理解度をみた。
■数学
与えられた条件から連立方程式を立てて正しく処理する能力、図形の性質の証明により思考や推論の過程を論理的に表現する力、関数の理解力、データを読み取る力などをみた。
■理科
自然の事物、現象を探求するために必要な基礎的事項についての知識や理解が身についているか、観察、実験を重視し、結果を分析する能力、判断力、表現力などをみた。
■英語
生徒に身近な題材を用い、英語で積極的にコミュニケーションを図る意欲や態度が身についているか、まとまった文章の要点を聞き取る力、英語での適切な表現力などをみた。