お花見へ準備着々 20日~お城で桜まつり

桜の開花時期が近づく中、和歌山県内有数の名所である和歌山城公園(和歌山市一番丁)では20日から4月7日まで「桜まつり」を開き、日没から午後10時まで園内をライトアップする。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類に移行してから初めて迎える花見シーズンとなり、制限のない環境でにぎわいが予想される。

園内にはソメイヨシノを中心に、ボタンザクラやシダレザクラを含めて約450本の桜がある。ことしも、ぼんぼり約100個とちょうちん約400個を園内に設置し、明かりに照らされた夜桜を楽しむことができる。

城の堀を巡る遊覧船も20日にスタートする。東堀から岡口門、一の橋、御橋廊下、紅葉渓庭園へと移動するコースで、ガイド付き約20分。桜をはじめ、御橋廊下や天守閣を見上げる場所、石垣に刻まれた刻印などを水上から楽しめる。

乗り場は一の橋から南へ約80㍍。午前10時~午後4時(雨天運休)。花見時期の料金は大人1000円、子ども500円。定員は10人。

和歌山城公園駐車場は混雑が予想されるため、市は、市役所に隣接する市営中央駐車場、北駐車場(いずれも1時間無料)などの利用を呼びかけている。

紀三井寺や道の駅「四季の郷公園」でも桜の開花に合わせてライトアップが行われる。

ことしは暖冬傾向の後、3月に寒の戻りがあった影響などで、桜の開花予想は機関によってばらつきがある。和歌山市の開花予想日と満開予想日は、日本気象協会が22日と29日、ウェザーニュースが26日と4月2日となっている。

花見客でにぎわう和歌山城公園(2021年)

花見客でにぎわう和歌山城公園(2021年)