西出選手が2連覇 全国高校選抜相撲大会

和歌山商業高校(和歌山市砂山南)相撲部の西出大毅選手(17)は、昨年度全国高校選抜大会の個人戦無差別級で226人の頂点に立ち、連覇を達成した。連覇は1987年以来、大会史上4人目の快挙。西出選手は全日本ジュニア体重別選手権、インターハイ無差別級、世界ジュニア選手権重量級も制している。

西出選手は、地元のわんぱく相撲出場をきっかけに小学3年生から競技を始めた。西和中学時代には2度の個人全国制覇。現在は身長180㌢、体重170㌔の体格を持つ。

全国高校選抜大会は3月16、17日、高知市の県立春野総合運動公園相撲場で開かれ、当時の2年生以下がトーナメント形式で争った。

西出選手は「団体は県予選で負けていたので個人で絶対に全国優勝したかった」と言い、準決勝までは自身の得意とする、押し勝つ相撲で危なげなく勝利を積み重ねた。

決勝では、過去の取組で敗れて通算成績1勝1敗だったモンゴル出身選手(鳥取城北高)と対戦。「今回は絶対にリベンジする」と意気込んで挑んだ。西出選手は立ち合いから押し負けて苦手な左四つに組まれるも、土俵際ですくい投げを決めて優勝をつかんだ。

このほど、スポーツの全国大会で上位入賞した県内の高校生らと県庁を訪れ、岸本周平知らに結果を報告した。

西出選手は「目標としていた全国優勝を達成できたのでうれしい」と笑顔。「インターハイでは団体と個人で優勝したい。相手に当たり負けしないように集中して稽古に取り組んでいく」と意気込んでいる。

稽古に励む西出選手㊨

稽古に励む西出選手㊨