梅雨より先に満開 和歌山城公園のアジサイ

近畿地方の梅雨入りが平年より遅くなる中、和歌山市の和歌山城公園内「鶴の渓」では、雨が似合うアジサイの花が見頃を迎えている。

「鶴の渓」は、紀州徳川家の入国前、浅野氏の時代にツルを飼っていたことからその名が付いたといわれる。2006年に市がアジサイ約100株を植え、翌年には民間からの寄贈で追加され、現在は170株ほどが群生している。

市によると、開花状況は例年通りで、先週の初めごろから咲き始め、石垣に囲まれた風情ある一角に、手まり型やガクアジサイが並び、青や紫、ピンクなど多彩な色が見られる。あと1週間ほどは満開の花が楽しめる。

日本気象協会によると、近畿地方の梅雨入りは平年が6日ごろだが、ことしは太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、梅雨前線の北上がやや遅れていることに伴い、梅雨入りの発表も遅れる見込みという。

 

満開のアジサイが楽しめる「鶴の渓」
満開のアジサイが楽しめる「鶴の渓」