トップ美容サロンの講師迎え IBWでセミナー
学校法人山本学園IBW美容専門学校(和歌山市南汀丁)は、美容事業を展開するTONI&GUY JAPAN(トニーアンドガイジャパン)CEOを務め、世界で活躍するヘアアーティストディレクターの雑賀英敏さんを講師に招き、特別セミナーを開催。1、2年生の約120人が世界トップの技術や考え方を間近で学んだ。
雑賀さんは世界各地でショーを行い、パリコレなどで一流デザイナーと共にヘアーを担当。若い世代に美容師の楽しさややりがいを知ってもらい、興味を持ってもらおうと全国各地でセミナーなどを開いている。
TONI&GUYは、イギリスのロンドンを中心に世界38カ国で780店舗を展開する世界規模のヘアサロン。日本で11店舗を展開する。雑賀さんの父・健治さん(故人)は和歌山市出身。美容業の発展に尽力し、TONI&GUY JAPANを設立した。
セミナーでは、雑賀さんと同店スタイリストの高柳伶奈さんが、モデルの髪をデザイン。学生たちは、その様子をスマートフォンで撮影しながら学び、にっこりとほほ笑むモデルに「かわいい!」と笑顔で手を振るなど、明るく活気のある中、セミナーは進行。雑賀さんはカットやスタイリングを披露しながら、今の美容業界が求める人材についてや、世界のショーでの経験を話した。「素直で元気な人材が求められていますね。新しいことを常に取り入れて学んでいくためには素直さが大切」とし、「ショーでは50人を2時間で仕上げることも。デザイナーの希望も聞き、瞬間でのひらめき、アイデアを出し、一人ひとりの個性を大事にヘアデザインしている」と話した。
学生のヘアコンテストも開かれ、雑賀さんらが審査員を務めた。特別セミナーで学生モデルを務め、雑賀さんにヘアデザインをしてもらった庄田弥澄さん(19)は「雑賀さんの考え方にさまざま学ばせていただき、貴重な経験になった。もっといろんな世界を見て経験を重ね、幅を広げていきたい」と話していた。
雑賀さんは「美容業界も働きやすくなり変わっている。若い世代が未来をつくり、若者がトレンドをつくっています。やりがいのある仕事なのでもっと若い人に知ってもらい、美容師になりたいと思う子が一人でも増えればうれしいです」と話していた。