仕掛け絵本を楽しんで SI和歌山紀ノ川が贈る

女性の地位向上や青少年支援などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山紀ノ川」(山名洋子会長)は、海南市日方の市民交流施設「海南ノビノス」に、開くと絵が飛び出す「仕掛け絵本」約60冊を寄贈した。

同団体は2月、コロナ禍で中断していた「チャリティー講演会&バザー」を4年ぶりに開催。本年度クラブテーマ「子どもたちと子育てママを笑顔に」に沿って、収益を女性や子どもの支援、能登半島地震の被災者支援などに役立てることにしており、今回の寄贈もその一環。

同施設は、図書館を中心に、生涯学習や市民のさまざまな活動の支援、子育て支援などの機能を備え、カフェ、広場などもある市民が憩う場所。毎月、市の人口に匹敵する5~6万人が訪れ、にぎわいを見せている。

SI和歌山紀ノ川は認証30周年を迎えた2022年、同施設に大型絵本50冊を寄贈している。施設の希望を聞き、今回も子どもたちや家族が一緒に楽しめる蔵書を増やすことに貢献した。

山名会長はじめ会員13人が同施設を訪れ、山名会長が松藤伸介館長に目録を手渡した。海南市教育委員会生涯学習課の山香吉信課長からは、西原孝幸市教育長名の感謝状がSI和歌山紀ノ川に贈られた。

松藤館長は「海南ノビノスを気にかけていただき、より身近に感じてもらえる施設となるよう、支えてくださっていることに深く感謝します」と述べ、山名会長は「海南ノビノスは未来の子どもたちの教育を考え、誰でも楽しく本に親しめる施設。私たちのクラブテーマ『子どもたちと子育てママを笑顔に』にぴったりの場所です。少しでもお役に立てればうれしく思います」と話していた。

 

仕掛け絵本の書架の前で国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川の皆さん