パリ五輪マラソン水泳 南出選手が活躍誓う

26日に開幕するパリ五輪の水泳オープンウォータースイミング(マラソンスイミング)男子10㌔に日本代表で出場する和歌山県海南市出身の南出大伸選手(28)=木下グループ=、同競技の代表コーチで海南市出身の吉田龍平さん(29)の壮行会が6月29日、和歌山市のアバローム紀の国で開かれた。南出選手は東京五輪に続き2大会連続の出場。「8位入賞を目指す。ここまで育ててくれた和歌山に結果で恩返しができれば」と話している。

壮行会は一般社団法人県水泳連盟広報委員会(尾崎要二会長)が主催。関係者ら約40人が参加した。

県からは1984年ロサンゼルスオリンピック、飛び込み競技の中島勝司選手以来の代表選手輩出となった南出選手と吉田コーチを盛大に送り出そうと企画された。

南出選手は海南高校、日本体育大学を卒業。幼い頃に水泳を始め、海南市民プールや同高校水泳部、同大学で技術を磨いてきた。

元々は競泳の自由形、長距離を専門とし、2013年長崎インターハイの1500㍍自由形で第2位などの実績を残した。大学進学後、強化の一環で海や川、湖など自然水域で泳ぐオープンウォーターに取り組んだことをきっかけに競技を続け、18年日本選手権の10㌔で初優勝、その後も日本選手権やアジア選手権で優勝するなど活躍。初出場の東京五輪では13位。集団でのポジショニングが課題だったといい、パリに向け判断力を向上させるため、持久力やスピード強化の基礎を第一にトレーニングを積んできた。

パリではセーヌ川が舞台。淡水で流れがあり接触の危険も多いコース。身長178㌢、体重83㌔の南出選手はゴール前のスパートを得意とする。「そこまで離されてしまわないよう、中盤以降に食らい付きたい」と話している。

吉田コーチは海南高校、日本体育大学を卒業。南出選手の2学年先輩で、小学生の頃からスイミングスクールで共に泳いできた。大学では長距離チームのマネジャーをしながらコーチ業の勉強をするなど南出選手と二人三脚で歩んできた。

壮行会で、尾崎会長は「全力を出し切って思い切ったレース展開をしてほしい」とエールを送った。

競技は8月9日に行われる。

 

南出選手㊧と吉田コーチ

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