食中毒予防へ 下津で食品衛生講習会
食中毒多発シーズンを控え、海南海草食品衛生協会(河村忠比古会長)は10日、2024年度の食品衛生講習会を和歌山県海南市下津町の市民交流センターで開いた。
海南、下津町地区の飲食店関係者ら約60人が参加し、夏場に多い食中毒や食品衛生法の改正を中心に県職員が講義を行った。
職員は、カンピロバクター食中毒に関して、他県の屋外イベントで、加熱不十分な鶏肉を提供したことで500人以上の患者が発生した事例があったと報告。
「中心部を75度以上で1分間以上加熱することが重要。調理器具と他の食器は分けて処理や保存を行ってほしい」などと伝えた。
また、県職員は食品の安全を確保するための衛生管理手法「HACCP(ハサップ)」の改定や義務化についても説明。
衛生管理計画を作成し、計画に基づいて実施することや、チェックシートで継続的に日々の記録を付けるよう求めた。大崎で飲食店を経営する70代の女性は「うちは刺し身を提供している。ことしの夏は暑いと聞くので改めて気を付けないといけないなと思った」と話した。
講習は17日に紀美野町動木の紀美野中央公民館でも行われる。