和北が開幕戦制す 星林は熊野に逆転負け

第106回全国高校野球選手権和歌山大会は11日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で試合が始まり、1回戦2試合があった。第1試合では和歌山北が紀北工業を5―1で下し、2年連続で開幕試合を制した。第2試合では星林が熊野に4―7と逆転で敗れた。


第2日・第1試合・1回戦

紀北工業 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
和歌山北 1 3 0 1 0 0 0 0 × 5

〔紀〕尾家、吉田―生地〔和〕比嘉―山内

得点圏に走者を背負いながらも1失点で完投した比嘉投手(和歌山北)

得点圏に走者を背負いながらも1失点で完投した比嘉投手(和歌山北)

和歌山北は1回裏、田村と比嘉の安打などで2死一、二塁とし山内の中前適時打で1点を先制する。同点に追い付かれた直後の2回裏には、三つの四死球で2死満塁の好機をつくり、比嘉の2点中前適時打で再度勝ち越しに成功した。その後再び満塁として山内の左前適時打で4点目。4回裏には1死一、三塁から川口の中犠飛で5点目を挙げた。
5回以降、試合は0行進した。和歌山北はエース左腕の比嘉が得点圏に走者を背負いながらも要所を締め、1失点で完投した。
比嘉凰稀投手は「思うように制球できなかった」としながらも「得点圏にランナーを背負っても強気で向かっていけた」と話した。
中西隼威磨主将は「2年連続で開幕試合を突破できてうれしい」とし、「次も少ないチャンスをものにしたい」と意気込んだ。


第2日・第2試合・1回戦

熊野 0 0 0 1 0 0 3 0 3 7
星林 0 0 0 2 2 0 0 0 0 4

〔熊〕太田―寒川奏〔星〕家本―荒木▽二塁打=尾﨑、中瀬、寒川奏(熊)山﨑星(星)

家本選手が好走塁で野選の間に同点の本塁生還(星林)

家本選手が好走塁で野選の間に同点の本塁生還(星林)

星林の先発、家本は3回まで、毎回走者を背負うも粘りの投球で0を刻んだ。4回表には左犠飛で1点を先制されるもその裏、星林は、家本と井邊の連続左前打、濱口の一犠で1死二、三塁の好機。三走・家本の好走塁で、内田の三ゴロでの野選の間に同点に追い付いた。その後、2死一、三塁となり、須﨑の左前適時打で1点を勝ち越した。

5回裏には先頭の本村が一安で出塁し、続く山﨑星の左越適時二塁打で追加点。さらに無死一、三塁として井邊の併殺打の間に4点目を挙げた。

家本は5、6回を三者凡退と好投するも、星林は7回に同点に追い付かれ、9回に3点のリードを許す。9回裏には2死から本村と山﨑星の連打で一、三塁と一発出れば同点の好機をつくるも、得点できなかった。

星林の辻知幸監督は中盤によく逆転したが粘り切れなかったとし、「一致団結して良いチームになってくれた」と話した。