熱中症搬送が1.9倍 和歌山市で7月から急増

和歌山市で熱中症による救急搬送が急増し、7月は9日時点で前年の29件から1・9倍の56件となり、市は注意を呼び掛けている。

市によると、熱中症によることしの同日までの救急搬送は78件で、年齢別では65歳以上の高齢者が50件で64%を占め、18~64歳が22件、8~17歳が5件、7歳未満が1件となっている。

環境別では屋外が44件(56%)とやや多いものの、屋内も34件(44%)あり、熱中症予防にはエアコンの適切な使用が大切となる。

発生場所は、住宅が30件(39%)で最も多く、道路が17件(22%)、公衆の場が12件(15%)と続いている。

市は、熱中症警戒アラート発表時は運動をやめ、暑さを避け、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給すること、高齢者や子どもなどは熱中症になりやすいことなど、熱中症に関する知識を深め、予防することを呼び掛けている。

また、支所・連絡所やコミュニティセンターなど市有施設に設けてきた「熱中症予防ひとやすみ所」をクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)としても位置づけ、従来の56カ所から68カ所に拡充し、土・日曜に利用できる施設も増やした。「ひとやすみ所」として協力する民間施設の募集も新たに始めている。

尾花正啓市長は「熱中症対策をしっかりお願いしたい。屋外で『暑いな』と感じたら『ひとやすみ所』で休んでいただき、自宅で暑さを感じるような場合にも利用してもらいたい」と話した。

「ひとやすみ所」の協力の応募や問い合わせは総務企画課(℡073・488・5109)。

 

救急搬送の急増を受け熱中症対策を呼び掛ける尾花市長
救急搬送の急増を受け熱中症対策を呼び掛ける尾花市長