県景況2カ月連続悪化 全国、近畿下回る

近畿各府県の景気DIの推移
近畿各府県の景気DIの推移

帝国データバンクによる6月の景気動向調査で、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は、全国が3カ月連続悪化の43・3(前月比0・2㌽減)、和歌山県内は2カ月連続悪化の41・2(同0・9㌽減)となった。

全国のDIは、10業界のうち「サービス」や「小売」など6業界が悪化。国内景気は、円安に伴うコスト負担の高まりや個人消費の落ち込みにより、改善が進まなかった。

業界別の数値を見ると、「サービス」が49・2(前月比0・5㌽減)で3カ月連続の悪化、「小売」が40・3(同0・4㌽減)で2カ月連続の悪化、「農・林・水産」は41・9(同1・8㌽減)で2カ月ぶりの悪化、「製造」は39・4(同0・2㌽増)で3カ月ぶりの改善などとなった。

県内DIの全国順位は31位、近畿2府4県では5位。近畿のDI(42・5)、全国のDIをともに下回った。

規模別では、大企業が54・2(前月比4・2㌽増)に改善し、中小企業は39・9(同1・6㌽減)、小規模企業は40・9(同3・5㌽減)でともに悪化。業界別では、「サービス」は改善したが、「卸売」が微減、「製造」「運輸・倉庫」「建設」「小売」は悪化した。

先行きの見通しは、3カ月後が45・4(前月44・0)、6カ月後が46・9(同45・1)、1年後が46・9(同45・9)で、いずれも改善基調となっている。

調査は6月17~30日にインターネットで行い、対象2万7159社(県内257社)のうち1万1068社(同87社)が応じ、回答率は40・8%(同33・9%)だった。