渾身の作で人生豊かに 市展がスタート

日本画を鑑賞する子どもたち
日本画を鑑賞する子どもたち

和歌山市などが主催する第72回市美術展覧会が24日、同市七番丁の和歌山城ホール1階展示室で始まった。

同日のオープニングセレモニーには、審査員や来賓らが出席し、テープカットが行われた。主催者を代表して尾花正啓市長が「近年、減少気味の日本画は出品が倍増し、新しい流れが出てきている。いずれも甲乙つけ難い渾身(こんしん)の作品で、人生が豊かになるものばかり。多くの市民に見ていただければ」とあいさつした。

今回は6部門で、一般からの270点を含む459点の応募があり、入賞19点、奨励賞22点、入選168点が選ばれた。3会期に分け、入賞、入選作品と無鑑査、招待、審査員の作品計398点を展示。第1会期は「日本画・写真・工芸」で、29日まで計167点が並ぶ。

同展に20年以上出品し、今回、日本画の審査員を務めた同市一筋目の画家、角野千佳子さんは、「日本画の出品が増えてうれしい。皆さん、さまざまなテーマに挑戦していて、楽しんで描いているのが伝わる」と話した。

第2期「書道」は31日~8月5日、第3期「洋画・彫塑」は7~12日。いずれも午前10時から午後5時まで。各会期日曜の午後1時半~3時には、審査員が展示作品を解説する「ギャラリートーク」があり、質問や相談にも応じる。

表彰式は8月4日午前10時から同ホール4階大会議室で行われる。