県実行委員会を設立 26年秋の全国育樹祭

紀の国森づくり大使のキノピー㊧と共に岸本知事(中央)ら
紀の国森づくり大使のキノピー㊧と共に岸本知事(中央)ら

2026年秋に和歌山県内で初めて田辺市と白浜町で開催される第49回全国育樹祭に向け、県実行委員会は27日、設立総会と第1回総会を和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開いた。会則や委員の決定、24年度の事業計画、予算の承認などが行われ、機運醸成を進めることなどを確認した。

全国育樹祭は、全国植樹祭を実施した地域で開催し、天皇皇后両陛下がお手植えされ、成長した樹木の手入れなどを行う行事。令和以降は秋篠宮皇嗣ご夫妻が出席されている。

県開催の会場は、田辺市の新庄総合公園と白浜町の白浜会館。新庄総合公園は11年に第62回全国植樹祭の会場となった場所で、当時の天皇皇后両陛下(現上皇ご夫妻)が植えられたウバメガシやイチイガシなどのお手入れ行事を行い、約300人が出席する。白浜会館は式典会場となり、約3000人が参加し、緑化功労者の表彰や大会宣言などを行う。

「守り、次の世代へつなぐ!」「育み、木を活かす!」「共に考え、行動する!」の3点を行動指針とし、さまざまな人や方法によって健全で多様な森林をつくり、「恵みの森」のさらなる高みを目指すことを開催理念に掲げる。関連行事として、育林交流集会、全国緑の少年団活動発表大会なども予定している。

設立総会では、岸本周平知事が「和歌山は県土の8割が森林であり、もう一度、県民こぞって森を大事にしたい。そのことがグリーントランスフォーメーションに役立つ。2年後、全国に向けて県民の心意気を示したいと思うので、ご協力をお願いする」とあいさつ。実行委員会の設立と会則が承認され、委員を決定。会長に岸本知事、副会長に鈴木太雄県議会議長ら3人、委員に関係市町、森林や観光、教育などの関係団体から34人、参与12人、監事1人が就任した。

続いて第1回総会が開かれ、大会の演出基本構成や会場整備計画などをまとめる基本計画の策定、普及啓発活動、協賛の募集などを進める事業計画案や予算案を承認した。