全体減もイノシシは増 23年度県の鳥獣被害

2023年度に和歌山県内で発生した野生鳥獣による農作物の被害額は2億4877万円で、前年度より1222万9000円(4・7%)の減少となり、4年連続で3億円を下回ったことが県のまとめで分かった。サルやアライグマの被害は減ったものの、被害額の割合が大きいイノシシやシカは前年並みの水準だった。

被害額を加害鳥獣別に見ると、イノシシが9328万4000円(前年度比13万5000円増、構成比37・5%)で最も多く、シカ5348万6000円(同45万1000円減、21・5%)、サル3736万8000円(同450万6000円減、15・0%)、アライグマ2359万5000円(同522万7000円減、9・5%)と続き、その他が4103万7000円(同218万円減、16・5%)だった。

農作物別では、果樹の被害額が76%と大半を占め、野菜が12%、水稲が6%となっている。

本紙エリア市町の被害額は次の通り。

【和歌山市】イノシシ402万4000円▽アライグマ191万5000円
【海南市】イノシシ699万8000円▽シカ9万3000円▽アライグマ53万円
【紀の川市】イノシシ1990万7000円▽シカ71万3000円▽アライグマ390万6000円
【岩出市】イノシシ4万円▽アライグマ23万5000円
【紀美野町】イノシシ128万6000円▽シカ135万2000円▽アライグマ58万5000円