絵本で想像力を コスモスの読み聞かせ会200回
和歌山市西高松の県立図書館で毎月1回開かれている図書ボランティアグループ「コスモス」(森勝代代表)の「おはなしのひろば」。絵本や紙芝居の楽しさを伝えたいと2006年4月から始まった読み聞かせは200回を超え、これまで読んだ絵本は800冊以上。毎回多くの親子連れが集まり、21日には201回目となる会が開かれた。
同グループは2005年に図書館ボランティア養成講座を受講したメンバーで発足。19年目となる現在は40~80代の約10人で活動している。
この日は約20人が集まる中、メンバーが破いた新聞紙が元に戻るマジックを披露。絵本の「おなかのすいた ばったのトト」「おおきくなったら、なんになる?」、紙芝居やわらべ歌、手遊びで親子を楽しませ、帰りにはメンバー手作りの折り紙を参加者にプレゼントした。
絵本好きな2歳の双子の男の子と参加した30代の母親は「いろんなジャンルを読んでもらえるので毎回楽しみ」と笑顔。内田哲義さん(73)は「子どもたちに対する絵本の読み方を勉強しに毎月来ている」と真剣な表情で聞いていた。
同会メンバーで18年間読み聞かせをしている小松原文子さん(77)は、「絵本を読んでみんなが喜ぶ顔が生きがいになっている」という。
森代表(79)は「絵本や紙芝居は子どもの想像力と言葉の力を育み、大人の心も癒やす。これからもみんなの興味のある題材を選び、喜んでもらえるようずっと続けていきたい」と話していた。
「おはなしのひろば」は毎月第3土曜日に実施。次回は10月19日午後2時から。問い合わせは同館(℡073・436・9500)。