世耕氏が新2区出馬へ 二階氏地盤で保守分裂

世耕氏
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次期衆院選の新和歌山2区に、参院議員の世耕弘成前自民党参院幹事長(61)が無所属でくら替え出馬する意向を固めたことが分かった。世耕氏の事務所などによると、後援会幹部らに田辺市内で5日に緊急総会を開くと連絡しており、支援者に説明した後、正式に立候補を表明する見通し。

世耕氏は、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題を受けて離党。かねて出馬に意欲を示していた新2区の選挙区内で、支援者回りや集会などの活動を続けていた。

新2区には、裏金問題の責任を取るとして不出馬を表明した二階俊博元幹事長の三男、伸康氏(46)が自民の公認候補予定者である支部長に就任しており、世耕氏の出馬で保守分裂の選挙となる。

世耕氏は伯父の世耕政隆参院議員の死去に伴う1998年の参院和歌山選挙区補選で初当選し、現在5期目。経済産業大臣や自民党参院幹事長など政府、党の要職を歴任し、旧安倍派の有力議員でもあったが、裏金問題で離党し、無所属となっている。

新2区には、世耕氏と二階氏の他、共産党新人で前県議の楠本文郎氏(70)、無所属新人で政治団体代表の本間奈々氏(55)も立候補を予定している。