全員が活躍し県大会V 和歌山武道館剣道錬成クラブ

優勝した和歌山武道館の(左から)楠本一晴選手、久世選手、林選手、赤井選手、吉田選手、楠本陽斗選手
優勝した和歌山武道館の(左から)楠本一晴選手、久世選手、林選手、赤井選手、吉田選手、楠本陽斗選手

「近畿・全国スポーツ少年団剣道交流大会和歌山大会」がこのほど、紀の川市花野の市民体育館であり、小学生の団体戦近畿大会予選の部では和歌山武道館剣道錬成クラブが33チームのトーナメント戦を制し、近畿大会出場を決めた。

試合ごとに異なる選手が活躍し、選手6人全員でつかみとった優勝だった。先鋒の楠本一晴選手(10)は「勝って後ろを楽にさせたい」と意気込み、1~3回戦を勝利。林源二選手(12)は2回戦まで中堅で出場し2勝。「応援が力になった。絶対に勝つ気で挑んだ」と話す。

3回戦までを危なげなく勝ち進み迎えた準決勝では、3回戦から中堅を務める赤井悠晟選手(12)が相手の動きを冷静に見定め、小手を決めて1本勝ちを収めた。両チームが1勝し迎えた大将戦で楠本陽斗選手(12)は「みんなが同点でつないでくれた。絶対に勝ってチームを勝ちに導く」と、面を決めて1本勝ち。決勝へ駒を進めた。

決勝では次鋒の久世柚寧選手(12)が「勝ってチームが優勝するための流れをつくる」とチーム1勝目。赤井選手も勝って続き、副将の吉田知咲希選手(12)の勝利で優勝を決め、「自分が勝って決められてうれしかった」。

大会を終え、楠本陽斗選手は「優勝できてうれしい。今まで頑張ってきた成果が出た。練習する中で団結力が強くなった」と笑顔。近畿大会に向け「もっと団結力を高め、チームで一つになって優勝したい」と意気込んでいる。

西山直人代表は「『今回の大会で近畿大会に出場しよう』を合言葉に稽古に励んできた。試合のたびに活躍する選手が入れ替わり、全員でつかんだ優勝」と振り返った。

近畿大会は来年2月2日、京都府で開かれ、2府4県の約30チームが出場。県内からは和歌山武道館の他、準優勝の梅花剣道友の会(日高地方)、3位の和歌山砂山少年剣友会(和歌山市)と七彩剣の会(有田地方)、5位の弘武館(日高地方)が出場する。

和歌山武道館剣道錬成クラブのメンバーは次の皆さん。

監督=西山直人▽先鋒=楠本一晴▽次鋒=久世柚寧▽中堅=林源二、赤井悠晟▽副将=吉田知咲希▽大将=楠本陽斗

※吉田知咲希選手の吉は、土に口の吉