南海トラフ地震に備え 西署が医大薬学部で講義

災害時の備えの重要性を学ぶ学生たち
災害時の備えの重要性を学ぶ学生たち

南海トラフ地震に対する防災意識を高めてもらおうと、和歌山西署は22日、和歌山市七番丁の県立医科大学薬学部で、災害対策をテーマに講義を行った。

学生約90人が参加。災害発生時の対応を担当する署員が講師を務め、南海トラフ地震は30年以内に80%程度の確率で発生し、同市は震度6弱の揺れが起き、死者2100人、負傷者4800人に上る想定がされていると説明した。

また、阪神淡路大震災や紀伊半島大水害、東日本大震災などで警察が担った役割や活動を当時の写真を用いて説明した。

「和歌山は海の横が山で逃げ場がなくなることが想定される」とし、「避難場所や避難経路を改めて確認するように」などと、日頃からの備えの重要性を訴えた。

受講した同学部3年生の井阪達生さん(23)は「災害の怖さを強く感じた。防災意識を高めないといけないと改めて思った」と話した。