メードイン楠見小 材料から手作りの模擬店盛況
![みそ汁を手渡す児童](https://wakayamashimpo.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/25021603.jpg)
和歌山市大谷の楠見小学校6年生79人は14日、同校体育館で、手作りした食品の販売会「スローフード始めませんか?」を開いた。材料から手作りしたみそ汁やホットドッグなどを求めて、保護者や地域住民らでにぎわった。
児童らは4月から「手作り」と「人とのふれあい」をテーマに校内で野菜を育て、地域や企業の人を講師に迎えて、みそやジャム、ケチャップなどを作ってきた。みそは昨年9月末、乾燥大豆を煮る作業から始めた。豆と米こうじ、塩で仕込んで4カ月熟成。具材には学校で育てたハクサイ、ダイコン、ニンジン、コマツナ、ネギを入れた。児童らは「みその風味がきいてますよ」「体が温まります」と元気よく呼び込んでいた。
みそ汁担当の大平翼さん(12)は「野菜もみそも一から手作り。煮干しでだしを取るのに衛生に気を付けました。野菜もやわらかいし、おいしさをみんなに知ってもらいたい」と笑顔。みそ汁を味わった同市大谷の坂本久幸さん(48)は「風味があり、おいしかった。一から商品を作って大変だったと思うのが良い経験」と話した。
会場では、手作りジャムとあんをのせたパンや、ミカンの皮から作ったアロマオイルなども販売し、同オイルを使ったハンドマッサージを実施。巨大迷路や輪投げを用意し、近所の保育園児を招いての、園児とのふれあいもあった。
マネジメント担当の横貫心春さん(12)は「買ったものに頼らず、野菜やみそを一から作るのは大変でした。79人でさまざまな意見が出たけど、一つのことに取り組めた」と話した。