六代目乙姫オーディション紀三井寺が参加者募る

昨年の「龍宮乙姫龍灯献上行脚」の舞
昨年の「龍宮乙姫龍灯献上行脚」の舞

龍宮から乙姫が龍灯を携えて訪れたという紀三井寺(和歌山市)の伝説を再現する「龍宮乙姫龍灯献上行脚」が、ことしも8月9日に行われる。同寺は4月11日まで、六代目の乙姫役を決めるオーディションへの参加者を募集している。

同寺では毎年8月9日、一日の参詣で千日分の功徳が得られるという「千日詣」が行われ、乙姫の伝説がその由来となっている。奈良時代、同寺を開いた唐僧・為光上人が大般若経を写経した際、乙姫が現れて観音霊場の建立を喜び、毎年の同日に、海の中でも消えない龍灯を献上しに、龍宮から訪れると話したと伝えられている。

「龍宮乙姫龍灯献上行脚」は、この伝説を広く知ってもらおうと2017年に初めて実施。コロナ禍による中止はあったが、今回が6回目の実施となる。

当日は、龍灯や竜宮の宝を手に約100㍍の参道をパレードし、境内のステージや本堂で舞の披露と龍灯献上のセレモニーを行う。

応募資格は15~29歳(高校生以上)の女性。1次審査の書類選考を経て、2次審査は約3分の自己PRによるオーディションで、4月27日に和歌山市内で行う予定。

申し込みは同寺のLINE公式アカウントから。問い合わせは担当の上野さん(℡080・4240・7470)。