満開の桜の下、武者行列 孫市まつり盛況

和歌山城を勇ましく歩く武者行列
和歌山城を勇ましく歩く武者行列

戦国時代の鉄砲集団「雑賀衆」を率いた雑賀孫市にちなんだ「第21回孫市まつり」が3月30日、雑賀衆の本拠地だった和歌山市の本願寺鷺森別院で開かれた。

和歌山地方気象台は同日、和歌山で桜が満開になったと発表。桜が咲く中、家族連れらが恒例となった武者行列や殺陣剣舞パフォーマンス、音楽ライブなどを楽しんだ。

雑賀孫市で和歌山を盛り上げようと、市民団体・孫市の会(森下幸生会長)が主催。武者行列は、本願寺鷺森別院を出発。勇ましい甲冑(かっちゅう)姿の雑賀衆や、県内外の13団体約150人がぶらくり丁を通り和歌山城へ。ほら貝の音を響かせ、桜が咲く城内を闊歩(かっぽ)すると、花見客はその壮観な姿を写真に収めていた。

森下会長は「この祭りは7割が雨だと言われてますが、今日は良い天気でこんなうれしいことはない」と笑顔。「三千の孫市軍が十万の信長軍と戦った気概を持って皆さんと共にこの祭りを盛り上げたい」と力強くあいさつ。鉄砲の演武では、そのごう音に観客は驚きの声を上げた。