紀の川市初の大相撲巡業盛況 合併20周年記念

和歌山県紀の川市で初開催となる大相撲巡業「紀の川場所」が1日、同市花野の市民体育館で開かれた。横綱・豊昇龍や春場所で3度目の優勝を果たした大関・大の里ら人気力士が迫力の取組を見せ、会場を訪れた約2800人の大相撲ファンらの熱気に包まれた。
巡業は紀の川市合併20周年記念事業の一環として実施。幕内力士の他、同市粉河出身の幕下・千代雷山ら力士119人、親方や行司らを合わせて総勢189人が参加した。
会場では午前9時から稽古が公開され、幕内力士らが汗を流した。その後、地元の子どもたちに力士が胸を貸して対戦。小さな体でぶつかっていく姿に歓声が湧いた。
午後からは、髪結の実演、相撲甚句、相撲の禁じ手をコミカルに紹介する初切(しょっきり)や櫓太鼓(やぐらだいこ)も披露された。
幕下以下の取組では、千代雷山の登場に会場から大きな声援が起こり、西ノ龍から白星を挙げると、割れんばかりの拍手に包まれた。
千代雷山は「声援が多くて緊張したけれど、勝てて良かった」と笑顔。「紀の川市はホタルが見られる自然がいっぱいのいいところ。いつまでもそのままでいてほしい」と故郷への思いを語った。
特に盛り上がったのは横綱・豊昇龍の土俵入り。化粧まわしを着けた豊昇龍が土俵に上がり、力強く四股を踏むと、会場からは掛け声や拍手が飛んだ。
結びの一番は豊昇龍と大の里が対戦し、豊昇龍が「送り出し」で勝利した。
若元春と大の里の名前を書いたうちわを持って応援していた紀の川市の井上莉杏さん(7)は「すごい迫力でかっこ良かった」とにっこり。岩出市の石田洋子さん(85)は「翔猿のファンで一緒に写真が撮ることができた。ものすごくイケメンで、より好きになった」と頬を紅潮させていた。
岸本健市長は「これだけたくさんの人が紀の川市に来てくれて感無量」と喜び、「この大相撲紀の川場所を皮切りに、合併20周年を市全体で盛り上げ、市の施策も輝く未来に向けて進めていきたい」と話した。
