神出さん無投票で6選 海南市長選

花束を受け取り笑顔の神出さん
花束を受け取り笑顔の神出さん

任期満了に伴う海南市長選は6日、告示され、無所属で現職の神出政巳さん(74)以外に立候補の届け出がなく、無投票で6選が決まった。午後5時に無投票当選が決まると、街宣から戻った神出さんは支援者らの拍手に迎えられ、同市重根の選挙事務所で関係者らと共に乾杯などで喜びを分かち合い、孫から祝福の花束を笑顔で受け取った。

祝勝会では、橋本静児選挙事務長と川崎一樹市議が歌で祝福し、万歳三唱。神出さんも「東京のバスガール」をアレンジして歌い「私は海南の市長です。発車オーライ、明るく明るく走るのよ」と喜び、「道路や河川など課題は山積しているが、優先順位をつけながら着実に強靭化を進めていきたい。道の駅サクアスとノビノス、来年完成予定の防災公園をトライアングルで交流人口を増やして活気を生み出したい。市の職員共々海南市政に努めてまいりたい」と抱負を述べた。

無投票当選については「これまでの市政運営について多くの市民から合格点を頂けたのでは」とし、「不満を持っている人もいると思うが、以前(旧海南市時代)は市民が二分するような選挙だったので、それは良くないと思い、無投票になってからは考え方の違う人とも話し合いをしたり、小学校区ごとに懇談会を続けてきたりした。意思の疎通を図ったことが良かったのではないか」と話した。

神出さんは2002年の旧海南市長選で無投票初当選。05年に旧海南市と旧下津町の合併に伴う市長選で海南市の初代市長となってから、6回連続の無投票当選となった。


神出さんは翌7日、同市南赤坂の市役所に初登庁し、市議や市職員から拍手で迎えられた。

玄関前で職員から花束を受け取り「当選は、職員の皆さんとわれわれがきょうまで行ってきた市政運営に対して多くの市民の皆さんが認めてくれた結果です。課題は山積しているので、またきょうから皆さんと力を合わせ、市民のため、海南市のために務めてまいりたい。協力お願いします」とあいさつした。

庁舎内でも大勢の職員が拍手で迎えた。神出市長は、職員に一礼しながら感謝を伝え、市長室へ向かった。

任期は2029年4月23日まで。