満開の花楽しみ快走 桃源郷ハーフマラソン

満開の桃を楽しみながら走る参加者
満開の桃を楽しみながら走る参加者

「第17回紀の川市桃源郷ハーフマラソン」が6日、和歌山県の同市花野の市民公園多目的広場を発着とする3種目で開かれ、県内外の2~88歳の計1100人が参加。桜と桃の花が満開の市内を駆け抜けた。

走ることを通じて同市の美しい自然を全国にPRし、スポーツの振興と参加者の健康づくりを目的に、同マラソン実行委員会が主催。本紙など後援。

ハーフマラソン(21・0975㌔)、3㌔、ファミリーマラソン(1㌔)の各種目が、年齢、学年、男女別などで行われた。

開会式で、同マラソン実行委員会の会長を務める岸本健市長は、「コースの中には『ひと目十万本』といわれる桃源郷もある。紀の川市の風景を堪能しながら走ってほしい」とあいさつ。

今回は市合併20周年を記念し、2018年ボストンマラソンで優勝した、あいおいニッセイ同和損保所属の川内優輝選手がゲストランナーとしてハーフマラソンに出場。川内選手は「このマラソンで47都道府県全てのレースを走ったことになります。合併20周年という記念すべき年に私自身も全国を達成することができて非常にうれしく思っています」と話すと、会場は大きな拍手に包まれた。

大会はハーフ、3㌔、ファミリーの順にスタート。ハーフの出場者は紀の川沿いから桃山地区に向かった。ランナーは、沿道からの声援に笑顔で手を振るなどし、ファミリー種目では、親子で手をつないだり、保護者が子どもを抱いたりして走っていた。

ハーフに出場し、倒れこむようにゴールした大阪府の入学遼治さん(42)は「20年ほどマラソンをしているが、アップダウンが激しく今までの中で一番きつかった。でも景色はものすごくきれいで楽しめた」と息を切らせていた。

3㌔小学1・2年生男子の部で優勝した橋本市の前恵人さん(8)は「初めて出場して1位になれてうれしい」とにっこり。3㌔小学3・4年生女子の部を制した京都府の田中柚緒さん(11)は「すごく走りやすかった。満開の花がきれいだった」と話していた。