起業家の育成へ 県とWIBが包括連携協定

協定書を手にするWIBの前田代表理事㊨と古澤会長
協定書を手にするWIBの前田代表理事㊨と古澤会長

和歌山県と、経営者が集うWIB(一般社団法人和歌山イノベーションベース)は4日、包括連携協定を締結。WIBの前田効多郎代表理事と古澤良祐会長が知事室を訪れ、協定書に署名した。

それぞれが有する人的資源や物的資源を生かした連携と協力で、豊かな社会の発展や県の経済発展に貢献することを目的に締結。県のアントプレナーシップ教育プログラムでのWIBへの相談や講演の依頼、起業家の育成・支援、地域産業の振興などに関し、連携を図る。

WIBは和歌山から多くの起業家を育てようと、2022年に発足。成長企業の創業者らと県内の起業家、学生らの交流の場をつくり、起業の知識やノウハウを伝える。活動は「メンバーラーニング」と「起業家支援」の二つを実施。視座を高めて学ぶ月例会や、起業を考える若者らと交流し、起業家支援も行っている。

締結式で、前田代表理事は「県の協力のもと、いろんな知見を集めて成長してきた。今後も県の中の教育や金融機関と一緒にベンチャースピリットとアントレナーシップを育てる活動をしていきたい」とあいさつ。

岸本知事は「WIBは個性豊かな、これぞベンチャーというメンバーが集まっている。皆さんと一緒に、和歌山の元気をつくっていきたい」と話した。

WIBには現在40社の起業家が登録。古澤会長は、40代以上が7割で男性比率が約9割だといい「ことしは100社を目指し、若い世代や女性、紀南の人が起業できるような経済団体にしていきたい。培った経験を若い世代に伝えていきたい」と話した。