留学生らが唐人行列 和歌祭を前に和大でPR

練り歩く留学生ら
練り歩く留学生ら

紀州東照宮で5月11日に行われる和歌祭を前に、和歌山市栄谷の和歌山大学で16日、同祭の演目「御船歌(おふなうた)」「唐人行列」が披露された。

主催は同大学紀伊半島価値共創基幹紀州経済史文化史研究所。同所の吉村旭輝准教授と教育学部の留学生ら14人、種目の「御船歌」を担当する集団代表の山下仁さんらが出演した。

最初に吉村准教授と山下さんらが「長唄(ながうた)」「端唄(はうた)」の御船歌を披露。その後、華やかな南蛮衣装に身を包んだ留学生らと共に、キャンパスを練り歩いた。

吉村准教授は「和歌祭は430年続く城下町を挙げた大祭礼。5月にも見ることができるので歌と衣装を楽しんで、祭りを体感してもらいたい」と話した。

ベトナムからの留学生グェン・ティ・ハイ・ハーさん(21)は「初めてこのような衣装を着たので和歌祭についても学ぶ貴重な機会になった。祭りが楽しみです」と笑顔だった。

同所は同大学図書館で5月30日まで、企画展「東照宮祭礼としての和歌祭」を開催。大正時代に作られた写真集や、江戸時代初期に描かれた和歌浦図屏風と、屏風などの資料を基に作られた唐人行列の衣装などが並び、同祭の歴史を知ることができる。

※吉村旭輝准教授の吉は、土に口の吉。