段ボールベッド作りも 調月小で防災教室

台風などによる大雨が多くなる時期を前に、和歌山県紀の川市桃山町の調月小学校で24日、防災教室が開かれた。4年生から6年生の児童22人が段ボールベッドの組み立て体験などを通して、防災意識を高めた。
小さい頃から防災の必要性を学び、各家庭で備蓄や避難方法などを話し合うきっかけをつくり、地域の防災力向上につなげようと、同市が2016年からスタート。防災リーダー会も協力し、本年度は5校で実施。よりリアルに感じてもらうために、体験型にしている。
この日児童は、防災の基礎知識を○×クイズで知った後、煙体験ハウスで火災発生時の避難行動を学び、避難所で使われる段ボールベッド作り、備蓄食料の試食などを体験した。
小型の段ボール24個を組み立て、4個ずつ枠に入れて作る段ボールベッドは、7人ほどの児童が力を合わせ、10分足らずで完成。全員で乗って強度や寝心地を確認した。
5年生の小川悠太さんは「簡単に作ることができて、寝心地も悪くなかった」、6年生の日髙杏さんは「思っていた以上に丈夫だった」と初めての体験に驚いていた。
教師たちは「この地域は土地が低いため、これまで台風や大雨で浸水被害なども発生している。きょう学んだことを生かし、防災について家族で話し合ってほしい」と話していた。