子どもミュージカル 20周年で記念公演

出演するメンバー
出演するメンバー

和歌山市で活動する子どもミュージカルグループ「wanna be STARS(ワナビースターズ)」は、結成20周年を記念する舞台「ピーターパン」を7月27日、同市の和歌山城ホール大ホールで上演する。

同グループには小学1年生から高校2年生まで約20人が所属。歌とダンスを練習し、公演や発表会、イベントなどに出演し、練習の成果を披露している。

代表の加納智子さん(46)は湯浅町で生まれ育ち、劇団ひまわり出身。クラシックバレエ・ダンス・声楽の稽古を重ね、CMやイベント、ミュージカル、オペラなどの舞台に出演。和歌山信愛高校卒業後は大学に進学。その後、和歌山市で舞台創作活動をしてきた。

「自分が幼い頃は舞台に立ちたくても和歌山にはそういう場がなく、大阪や東京へ行くしかなかった」という加納さん。「年齢の垣根を越えてみんなで協力し合って一つのものを作る楽しさを和歌山の子どもたちにも知ってほしい」と2006年に同グループを結成。

加納さんが脚本、歌詞を担当。「オズの魔法使い」「マチルダ」など子どもも大人もワクワクドキドキするような舞台を作り上げてきた。

20年を記念する今回の舞台では、所属メンバーに卒業生も加わり、7歳から28歳までの総勢28人が出演する。

加納さんは「大人になっても、新しいことに出合うとキラキラする子どものような気持ちを忘れないでいてほしい」というメッセージを込め、「ピーターパン」の物語を選んだ。

午後1時の公演では、今舞台が初主演となる中学生が出演。和大付属中3年の島袋琉歌さんがピーターパン、近大付属和歌山中3年の土山夏澄さんがウェンディを演じ、フレッシュな演技でステージを盛り上げる。

5時からの公演で主演を務めるのは、数々のオーディションに合格し、幅広い作品の舞台に出演している和歌山信愛高校2年の安井琴音さん。ウェンディ役は、高校で音楽科に在籍し、伸びやかな歌声が魅力の大阪成蹊女子高校2年の八田ゆいさん。

ダンスを教えるのは1期生の岡本彩里さん(30)。現在、メンバーは歌とダンスの厳しい練習に汗を流している。

「一生懸命ベストを尽くして頑張れば、輝ける人になれることを知ってほしい」と加納さんは話す。

公演は午後1時と5時の2回。入場は無料だが整理券が必要。

整理券の申し込み、問い合わせは加納代表(℡090・1896・5045、メールwannabestars.2006@gmail.com)。