「地方から新しい国を」 石破首相が来県

演説する石破首相(和歌山市)
演説する石破首相(和歌山市)

石破茂首相(自民党総裁)は8日、参院選和歌山選挙区党公認候補の応援で来県し、和歌山市と御坊市での個人演説会でマイクを握った。地方創生や防災の重要性を語り、「地方から新しい国をつくっていかねばならない」と訴えた。

和歌山市会場のホテルには約300人が参加。石破首相は地方創生について、関係人口や移住者の増加に向けて国が制度をつくっていかなければならないとする一方、国が主導するのではなく、各地方がふさわしい方法を考え、国は必要な資金や人、情報などを出して支えるべきと強調。「地方が頑張らないと国は変わらない。地方から新しい日本をつくるということを正面から語っているのは自民だけだ」と話した。

防災については、国土強靭化を進め、「日本を世界一の防災大国にする」ことを自民候補にさせてほしいと訴えた。

野党が訴えている消費税減税については、医療、介護、子育てなどの財源であり、「いま全部出しても足りない。それを減らして次の時代はどうなる」と批判。「賃金が上がり、投資を増やすことで、この国の経済を立て直す」と述べた。