一票が社会を動かす 貴志川高生が投票呼びかけ

啓発グッズを手渡す生徒
啓発グッズを手渡す生徒

20日投開票の参院選を前に12日、和歌山県の紀の川市と岩出市で高校生が街頭で有権者に投票を呼びかける啓発活動を行った。紀の川市貴志川町のイオンタウン貴志川では、同市の県立貴志川高校の生徒2人が買い物客に啓発グッズを手渡し、「一票の力」が社会を動かすことを訴えた。

県選管によると、前回の参議院選挙(2022年)和歌山選挙区県全体の投票率は52・42%で、紀の川市は50・93%、岩出市は46・41%。県選管那賀分局と、両市の選管が、投票率を上げようと連携し企画。

1年生の迫田亜灯さん(15)と、徳田有梨衣さん(15)が「7月20日は投票日です。投票お願いします」と呼びかけ、投票日などを掲載したウエットティッシュ約500個を行き交う人々に配った。

野川景子校長は「この体験をきっかけに選挙を身近なものに感じ、政治に興味を持ってくれるとうれしい」と2人を見守った。

紀の川市総合行政事務局の本多実事務局長は「若い世代の言葉で伝えてもらうことで、若年層が選挙を自分事として考え、関心を持ってもらうきっかけになってほしい」と話した。

この日は、岩出市の県立那賀高校の生徒約10人も、同市中迫のフォレストモール岩出で啓発活動を行った。