ひまわりで季節を演出 煌陽会が書作展

和歌山市園部の書道教室「煌陽会」(田端弓燿主宰)の第10回書作展が20日まで、同市の和歌山城ホール3階多目的室で開かれている。教室に通う5歳から80代までの約70人の硬筆作品や半切、国際高校生選抜書展などのコンクール受賞作品など計100点が並ぶ。
会場にはことしのテーマ「ひまわり」にちなみ、生徒らが手作りしたヒマワリの折り紙や黄色の表具が彩りを添えている。また、過去の作品の土台を再利用するなど、環境に配慮している。
会場の中心には、中国・唐代の詩人「孫逖(そんてき)」の漢詩「夢與白雲遊」を1文字ずつ力強く書き、その周りを生徒全員が好きな文字を自由に書いて並べた合同作品がある。中には、31㌢四方に百人一首全首を書いたものや、園児が挑んだ古典の臨書、親の書に子どもが挿し絵した作品、「はるかな尾瀬」といった夏の歌の書など、個性豊かな力作が並ぶ。
田端さんは「近年は、手作り感があり、楽しめる作品展を心がけています。会場の黄色で元気になってもらえたら」と話している。
午前9時~午後10時(最終日は3時)。