万博効果で和歌山市宿泊増 外国人は82%アップ

外国人宿泊客数の大幅増について説明する尾花市長
外国人宿泊客数の大幅増について説明する尾花市長

和歌山市は10日、市の4・5月の外国人宿泊客数が前年比82・4%増の2万8630人に急増したと発表した。国内を含む宿泊客数全体でも同13・7%増の18万2666人と好調で、大阪・関西万博を訪れる宿泊客が和歌山にも波及しているとみられる。

外国人宿泊客の伸びを国・地域別に見ると、中国が前年の3570人から1万2039人に3・3倍増、韓国が664人から1701人に2・5倍増、台湾が1248人から2152人に1・7倍増などとなっている。

市内宿泊施設52カ所(昨年は50カ所)の集計結果で、各施設のヒアリングでは、万博関連の宿泊客が増えているとの声がある。大阪府内の宿泊施設の空き室が少ないことなどが影響していると考えられる。

尾花正啓市長は10日の定例記者会見で、「万博に行った後に和歌山に来ている人も多く、万博効果が和歌山に表れている」と話した。

さらに宿泊需要を増やそうと、市観光協会は18日から万博最終日の10月13日まで、「お得にリピート宿泊キャンペーン」を実施する。

期間中に市内に宿泊し、同協会が運営する観光ポータルサイト「わかやまあそび」に旅の投稿をした人を対象に、最大5万円分の宿泊割引券が抽選で100人に当たる。使用期間は11月1日~来年2月15日で、和歌山へのリピーター獲得を目指す。